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かつて人体は薬だった。
江戸時代、人斬り朝右衛門という異名の家があった。
犯罪者ではない。
罪人処刑の執行をつかさどり、刀の試し斬りを行う職についていた。
そして、試し斬りでもらい受ける遺体を、彼らは売った。
脳を、肝臓を、丸薬にして。

「斬った罪人のみぞおちを切り開く。そこに手を突っ込んで胆嚢を引き出す。体温が下がらないうちに迅速に。他の臓器とくっついている部分を小刀で傷つけないように慎重に切り出し、切り口から胆汁が漏れ出されないように糸で縛る。それを蔵の中で陰干しして、丸薬にして売った。丸薬は岩本丸という名前で売っていたそうだ」

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